【専門家監修】ピアノ処分5つの方法や押さえるべきポイント・注意点を解説

鍵盤

子どもが独立したので、使わなくなったピアノの処分を考えています。古いピアノでも処分はできますか?

はい、古くなったピアノでも処分は可能です。処分方法には種類があるので、ピアノの状態やお客様の状況に合わせて正しい方法を選択しましょう。

「家で使わないままのピアノが邪魔になっている」「引越しの際にピアノを手放したい」などの理由から、ピアノの処分を検討している人もいるのではないでしょうか。

ピアノを粗大ごみとして回収する処分する自治体はほとんどありませんので、他の方法で処分を検討する必要があります。

しかし、その方法を知らずに困っている方は多いでしょう。

ピアノを処分する方法は複数あるので心配いりません。

それぞれの方法の特徴や手順、メリットや費用などを知り、自分に合う方法で処分すればそれほど難しいことではないでしょう。

この記事は、ピアノの処分に役立つ情報を集めています。

ピアノを処分する方法や必要な手順、費用の相場や処分の際の注意点など、あらゆる疑問を解消しています。

最後までお読みいただければ、自分に合う処分方法が見つかり行動に移すことができます。

ピアノを処分する5つの方法と手順

ピアノを処分する5つの方法と手順

ピアノが粗大ゴミには出せないことは調べたのですが、それ以外の方法がわかりません。何かいい方法はありますか?それと、それぞれの方法の手順がわかると安心なんですが、教えてもらえませんか?

はい、大丈夫ですよ!お客様の言う通り、ピアノは粗大ごみとして処分できません。そのため、他の方法を探す必要がありますが、私がその方法と手順について詳しく紹介しますのでご安心ください。

ピアノを処分する方法は大きく分けて「譲る」と「売却する」の2つがあり、

細かく分類すると以下の5つの方法があります。

  • 身内や友人に譲る方法
  • 施設などに譲る方法
  • ピアノ買い取り業者に依頼する方法
  • リサイクルショップやオークションサイトを利用する方法
  • 不用品回収業者に依頼する方法

これだけ方法があれば、何か1つはいい方法が見つかりそうです。

そうですね。どの方法を利用して処分しても問題ないので、あとは自分に合っている方法がどれなのかを見極めれば処分をスムーズに進めることができます。

1. 身内や友人に譲る方法

ピアノを処分する場合、まず考えたいのが「誰かに譲れないか」ということです。

ピアノは買うと高価ですし、お子様の習い事としても人気があるので、意外と身近にピアノを必要としている人がいるかもしれません。

処分方法を決める前にまず家族や友人に声をかけてみるとよいでしょう。

必要とする人がいる場合には処分に費用がかからず、大切なピアノを使ってもらえるので一石二鳥です。

ただし、この場合は自分でピアノを運ぶ必要があります。

大きくて重いので、自宅や相手の家の壁や床を傷つけてしまうリスクがあります。

ピアノを搬送してくれる協力者を探し、日程を合わせて養生などを行って運ぶようにしましょう。

場合によっては、費用をかけてでも運送業者や引越し業者に搬送を依頼する方がラクかもしれません。

また、あまり古いピアノなら譲ることを避けたほうがよいかもしれません。

ピアノを欲しいという人が現れた場合は、一度実物を確認してもらってから譲ることをおすすめします。

2. 施設などに譲る方法

幼稚園や保育園、介護施設などでピアノを必要としている場合があります。

搬送のことも考えて、まずは自宅近くの施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

ただし、このようなケースはまれなのであまり現実的な方法とは言えません。また、第三者に譲るので、あまりに状態の悪いピアノを譲ることなないように注意しましょう。

ピアノを引き取りたいという施設があった場合は丁寧に掃除を行い、可能であれば調律などのメンテナンスを行ったうえで譲りましょう。

搬送は譲る側が行うのが一般的なので、それも考慮した上でこの方法を選択するようにしましょう。

3. ピアノ買い取り業者に依頼する方法

ここからは、売却する方法です。手順と合わせて紹介していきます。

ピアノは中古でも新しい買い手が見つかりやすいので、ピアノ買い取り業者に依頼すれば買い取ってもらうことができるかもしれません。

不要になったピアノを処分できるうえに、お金を受け取ることができれば一石二鳥です。

しかし、この方法を選ぶ際の注意点は2つあります。

1つは、必ずしも買い取ってもらえるとは限らないということです。

型式が古い、状態が悪い、ニーズがないなどの理由で買取を断られる場合があります。

2つ目は、買い取れないと判断されたピアノを処分してもらえない場合があります。

値がつかないピアノの場合、処分してほしいと依頼しても断られるケースがあります。

また、処分することができたとしても費用がかかる場合があるので注意が必要です。

この方法を利用する場合の手順は以下のとおりです。

  • ピアノの情報を調べる(メーカー名・製造年数・型番・ペダルの本数など)
  • ピアノ買取専門店に査定を依頼する
  • 買取・回収の契約を結ぶ
  • ピアノを引き取ってもらう
  • 買い取り代金を受け取る、もしくは処分費用を支払う

4. リサイクルショップやオークションサイトを利用する方法

売却するもう1つの方法です。

利用者が多く買い手が見つかりやすいので、買い取ってくれる可能性は十分にあります。

ただし、リサイクルショップの場合は楽器に特化しているわけではないので、ピアノ買い取り業者に依頼するよりも買取価格は低くなる傾向にあります。

また、絶対に買い取ってもらえるという保証はなく、値がつかなければ新しく処分方法を検討しなくてはなりません。

オークションサイトの場合は、ピアノに対するニーズが多くないので売れ残ってしまう可能性があります。

そのため、あまりおすすめできる方法ではありません。

どちらの方法で売れた場合でも、自分で運び出したり、梱包して配送する必要があります。

ピアノは普通の配送物とはみなされず、家具扱いや引越し扱いとなるため配送費用が高くなります。

また、手間がかかりケガのリスクがともなうことも覚えておきましょう。

この方法を利用する場合の手順は以下のとおりです。

【リサイクルショップの場合】

  • 出張買取を依頼する
  • 買取金額に納得すれば契約を結ぶ
  • ピアノを引き取ってもらう
  • 買い取り代金を受け取る
  • 売れなかった場合は違う方法で処分する

【オークションサイトの場合】

  • 出品するピアノの写真を撮り、必要な情報を登録する
  • 取引を行う
  • 購入者を決定する
  • ピアノを梱包し、購入者に発送する
  • サイト利用時の評価を行う
  • 購入者が決まらない場合には違う方法で処分する

5. 不用品回収業者に依頼する方法

不用品回収業者を利用する方法もぜひ検討しましょう。

不用品回収業者は譲れなかったピアノや売却できなかったピアノも回収してくれます。

また、業者によっては、買い取りを行ってくれる場合があります。

回収には費用がかかりますが、申し込むこと以外に何もする必要がないのでとても簡単です。

また、依頼者の都合に合わせて自宅に引き取りに来てくれ、重いピアノを運び出してくれるのでとても楽です。

搬出時には床や壁、ドアを養生して作業をするので、壁や床を傷つける心配がなく、マンションなどにお住まいの方も安心して利用できます。

この方法を利用する場合の手順は以下のとおりです。

  • ピアノを回収しているか業者を調べる
  • お見積り書を作成してもらう
  • 納得した金額であれば、回収日時を決める
  • 希望日時に合わせてピアノを回収してもらう(自分ですることは何もない)
  • 回収料金を支払う

いろいろな方法があり、それぞれ内容や手順が異なりますね。

はい。まずは「譲る方法」を検討し、「売却する方法」、「不用品回収業者に依頼する方法」の流れでピアノの処分を検討するのが一般的です。ただ、忙しくて時間がない方、なるべく早く処分したいという方は、初めから「不用品回収業者に依頼する方法」を選んでいます。

売却できないピアノもある?

売却できないピアノもある?

私の場合、譲るのは難しそうです。いまさらですが、古いピアノなので売れるかどうかも心配です。

そうですね。新しいピアノを処分するというケースはほとんどありませんから、古くて売れるか心配になるのはとても自然なことです。残念ながら、売却できないピアノがあるのも確かです。売却できるかできないかの基準をお教えしますので、所有するピアノと照らし合わせてみてください。

売却できるピアノかそうでないピアノかは、正確には業者の担当者に見てもらわないとわかりません。

しかし、ある程度の目安があります。

以下の項目に当てはまるピアノをお持ちの場合は売れない可能性が高いので、他の処分方法を検討する必要があります。

  • 年式が古いピアノ
  • 損傷や汚れが激しいピアノ
  • ピアノ線が切れている、音が出ないピアノ
  • ニーズがなく買い手が見つかりにくいピアノ

年式が古いピアノとは、20~30年程度を言いますが、それ未満でも状態が悪ければ売却は難しいでしょう。

逆に、古くても状態がよいピアノや、グランドピアノなどは年式に関係なく買い取ってもらえる可能性があります。

電子ピアノは劣化が早く、ニーズが少ないため、30年経っていなくても売却は難しいかも知れません。

よほど新しい場合などは売却に出すのも1つの方法です。

そうなんですね。うちのピアノは売れないかもしれません…。

そうですか。でもあきらめずに一度は買い取りを依頼してみてもいいかもしれません。売れなかった場合は、他の方法を検討するか、初めから買い取りを行っている不用品回収業者を探してみるのもおすすめです。

売却できないピアノの処分にかかる費用

売却できないピアノの処分にかかる費用

売れなかった場合のことを考えて、ピアノの処分にかかる費用についても知りたいです。

そうですよね。ピアノの処分には費用がかかり、決して安くはありません。また、費用が安いことも大事ですが、処分が楽な方法はどれかということも合わせて比較することが大切です。

以下では、ピアノを処分する5つの方法の費用相場を比較して紹介します。

方法費用その他
身内や友人に譲る方法無料、もしくは搬送費用がかかる譲るので状態の良いピアノに限られる実物を確認してもらってから譲る搬送の手間がかかる搬送時にケガをするリスクがある
施設などに譲る方法無料、もしくは搬送費用がかかる譲る施設を探すのが困難譲るので状態の良いピアノに限られる掃除やメンテナンスを行ってから譲る搬送の手間がかかり、ケガをするリスクがある搬送に費用がかかることがある
ピアノ買い取り業者に依頼する方法無料、もしくは買い取ってもらえる可能性がある必ずしも買い取ってくれるとは限らない買い取れない場合は、有料での処分になることがある
リサイクルショップやオークションサイトを利用する方法買い取ってもらえる可能性があるが、搬送費用がかかることがある必ずしも買い手が見つかるとは限らない搬送や梱包の手間がかかる搬送時にケガのリスクがある売れない場合は他の処分方法を検討する
不用品回収業者に依頼する方法10,000~30,000円程度申し込むだけで家に取りに来てくれるので、何も準備しなくてよい業者によっては買い取ってくれることがあるもっとも簡単で便利な処分方法費用はかかるが手軽で便利なので利用する価値がある

上記で紹介した費用の相場はあくまでも目安なので、参考としてください。

ピアノを処分する場合、費用がかからない方法、買い取りしてもらえる方法、費用がかかる方法の3つがあります。

費用がかからない、もしくは買い取りしてもらえる方法は費用の負担がない分、自分でやらなくてはいけないことが多いという特徴があります。

一方、費用がかかるのは「不用品回収業者に依頼する方法」ですが、その分メリットもあります。

費用を抑えて処分することも大切ですが、手間暇をかけず、ケガをしない方法を選ぶのも賢い選択と言えるでしょう。

上記で紹介したピアノの処分方法はどれも正しい処分方法です。

どの方法を選んよいですが、希望する方法で処分できるとは限りません。

譲れなかった場合や売却できなかった場合に備えて、不用品回収業者に依頼することも検討しておきましょう。

費用の目安がわかりました。重いピアノを処分するわけですから、不用品回収業者の費用にも納得です。

そうですね。実際に費用がかかっても不用品回収業者に依頼する人は多く、スピーディで丁寧な対応にみなさん満足していますよ。

売却できないピアノを処分する際の注意点

レトロなピアノ

売却できないピアノを処分する場合の注意点はありますか?

はい、2つあります。詳しく説明しますね。

1つは、売却できないからといって放置しないことです。

売れることを期待していたのに売れなかった場合、ついついピアノを放置してしまいがちです。処分に費用がかかるとなればなおさらです。

しかし、ピアノを放置しておいても価値が上がることはありません。

また、地震などの災害時にピアノが倒れてケガをすることもあるので、早めに処分することを検討しましょう。

ピアノを処分する際は売れない可能性があることを理解し、不用品回収業者に処分を依頼することも合わせて検討しましょう。

2つ目は、ピアノの回収を依頼する不用品回収業者を事前に調べておくことです。

ピアノの処分は、業者によってかかる費用やサービス内容が異なります。

少しでも費用を抑えて手軽に処分したい場合は、複数の業者を依頼先として挙げておくことをおすすめします。

また、業者を比較する際はお見積り書を取り寄せて比較することが大切です。

以上2つの注意点を守り、納得できるピアノ処分を行いましょう。

そうですね、費用がかかることは予想していましたので、早く処分する方法を決めたいです。でも、どうやって業者を選べばいいですか?

確かに、業者を探すのは簡単ではありませんよね。不用品回収のプロとして、便利なサービスを最後に紹介します。

ピアノをとにかく手軽に正しく処分したい方は、不用品回収業者に依頼しよう

ピアノの処分にはさまざまな方法があり、それぞれの違いを比較することができたでしょうか。

ピアノを処分する際は、売れなかったときのことを考えて不用品回収業者に依頼することをあらかじめ検討しておいたほうがスムーズです。

売れなかったピアノを処分する際の注意点として、不用品回収業者の候補を挙げておくこの大切さをお伝えしました。

しかし、あまり利用する機会のない業者を選ぶのは難しいというのが本音ではないでしょうか。

そんな方には、不用品回収の窓口という便利なサービスを紹介します。

不用品回収の窓口では、処分して欲しいものの種類や量などを入力するだけで、最大5社からの見積もりを取得できるサービスを展開しています。

不用品回収の窓口を利用すれば一度に複数の業者の費用がわかり、業者を比較する際にとても役に立ちます。

不用品回収の窓口は利用に一切費用がかかりませんのでご安心ください。

不用品回収業者にピアノの処分を依頼する場合は、まずは不用品回収の窓口を利用してお見積り書をもらい、自分に合う業者を選びましょう。