物置の処分方法6選!費用相場・注意点・解体のコツまで徹底解説

物置の処分方法6選!費用相場・注意点・解体のコツまで徹底解説_

使わなくなった物置は場所を取るだけでなく、放置すると劣化による倒壊などのリスクも伴います。しかし、いざ処分しようと思っても、どのような方法があるのか、費用はどれくらいかかるのか、解体は必要なのかなど、分からないことが多いのではないでしょうか。

粗大ゴミとして出す、リサイクルショップに売る、不用品回収業者に依頼するなど、様々な選択肢の中から、ご自身の状況や物置の状態に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

本記事では、物置の主な処分方法とそれぞれの費用相場、メリット・デメリット、処分や買い替えの適切なタイミング、注意点について詳しく解説します

物置の処分にかかる費用相場

物置の処分にかかる費用は、どの方法を選ぶかによって大きく変わってきます。処分方法ごとの一般的な費用相場を以下の表にまとめました。処分方法を検討する際の参考にしてください。

処分方法 費用相場の目安
粗大ゴミとして回収してもらう数百円~数千円
店舗で回収・下取りしてもらう無料~数千円(購入時など条件あり)
リサイクルショップで売却する無料(運搬費別途の場合あり)
フリマアプリなどで売却する無料(送料・手数料別途)
不用品回収業者に依頼する数千円~数万円
欲している人に譲る無料(運搬費は要相談)

表に記載した費用はあくまで目安です。物置の大きさ、材質、設置状況(解体が必要かなど)、お住まいの自治体のルール、依頼する業者によって実際の金額は異なります。例えば、不用品回収業者に依頼する場合、解体や搬出作業も含まれることが多いですが、その分費用は高くなる傾向があります。

表に記載されている費用以外に、追加で料金が発生することはありますか?

はい、例えば不用品回収業者に依頼する場合、搬出経路が狭い、階段作業が多い、基礎ブロックの撤去が必要といった場合に別途料金がかかることがあります。見積もり時に作業内容と総額をしっかり確認しましょう。

物置の処分方法

物置の処分方法

不要になった物置を処分するには、いくつかの方法があります。ここでは、主な6つの処分方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

粗大ゴミとして回収してもらう

粗大ゴミとして回収してもらう

お住まいの自治体が提供する粗大ゴミ戸別収集サービスを利用して、物置を処分する方法です。多くの自治体では、事前に電話やインターネットなどで申し込みを行い、指定された料金分の手数料券(シールなど)を購入・貼付した上で、収集日の朝に指定場所へ物置を出します。

ただし、物置の場合、そのままの状態では回収してもらえず、自分で解体する必要があるケースがほとんどです。また、解体したとしても、材質や大きさによっては粗大ゴミとして受け付けていない自治体もあるため、事前に自治体のルールを確認しましょう。

【メリット】

  • 他の方法に比べて処分費用を安く抑えられる可能性がある
  • 自治体が回収するため、不法投棄などの心配がない

【デメリット】

  • 解体や指定場所までの搬出を自分で行う手間がかかる
  • 物置のサイズや材質によっては回収してもらえない場合がある
  • 申し込みか際の回収日まで日数がかかることがある

物置の解体は自分でするのが大変そうです。何か簡単な方法はありますか?

電動ドライバーやバールなど適切な工具を使うと作業しやすくなりますが、けがには十分注意が必要です。難しいと感じたら無理せず、解体作業も依頼できる不用品回収業者などを検討することをおすすめします。

店舗で回収・下取りしてもらう

新しい物置を購入する予定がある場合は、購入先の店舗で古い物置の回収や下取りを依頼できるか確認してみましょう。ただし、これはあくまで店舗側のサービスの一環であり、全ての店舗で実施しているわけではありません。

また、回収には別途費用がかかるケースや、下取りに対応していても価格が付かない場合も多いです。引き取りの条件(サイズ、材質、状態など)も店舗によって異なるため、利用を検討する際は、事前に詳しく問い合わせることが大切です。

【メリット】

  • 新しい物置の購入と古い物置の処分を一度に済ませられる
  • 購入品の配送時に同時に回収してもらえれば運搬の手間が省ける
  • 下取りしてもらえた場合、新しい物置の購入費用を一部相殺できる

【デメリット】

  • 基本的に新しい物置を購入する予定がないと利用できない
  • 回収・下取りサービスを行っている店舗が限られる
  • 多くの場合、無料ではなく回収費用がかかる
  • 物置の状態や種類によっては回収・下取りを断られることがある

もし下取り価格が付かなかった場合でも、引き取り自体はしてもらえるのでしょうか?

はい、多くの店舗では、価格が付かなくても有料での引き取りサービスには対応しています。ただし、店舗の方針や物置の状態にもよるため、購入前に引き取り条件を確認しておくと確実です。

リサイクルショップで売却する

まだ使用できる状態の良い物置であれば、リサイクルショップに買い取ってもらう方法も考えられます。特に有名メーカー製の物や、比較的新しい物置は、査定額が付く可能性があります。

ただし、全ての物置が買い取ってもらえるわけではありません。サビや傷みがひどい物、古いモデルなどは買取を断られるケースが多いです。

また、大型の物置は店舗への持ち込みが難しく、出張買取に対応しているショップも限られます。出張買取が可能でも、対応エリア外であったり、出張費がかかったりする場合もあります。売却を検討する際は、事前に複数のリサイクルショップに問い合わせて、買取条件や運搬方法などを確認しましょう。

【メリット】

  • 処分費用がかからず、売却できれば収入になる
  • まだ使える物置をリユースでき、環境負荷を減らせる

【デメリット】

  • 状態が悪い物置や古いモデルは買い取ってもらえない可能性が高い
  • 期待するほどの査定額が付かない場合がある
  • 自分で店舗へ持ち込むか、出張買取の手配が必要になる
  • 出張買取に対応していない、またはエリア外の場合がある

少しでも高く買い取ってもらうために、事前にできることはありますか?

はい、可能な範囲で綺麗に掃除をしておくこと、そして鍵や棚板などの付属品が揃っていると査定額が上がりやすくなります。メーカーや型番が分かれば、それも伝えるとスムーズです。

フリマアプリやオークションで売却する

フリマアプリやインターネットオークションを利用して、物置を個人間で売買する方法もあります。自分で価格を設定できるため、リサイクルショップよりも高い価格で売却できる可能性があるのが特徴です。状態が良い物や人気のモデルは、買い手が見つかりやすいかもしれません。

ただし、出品のための写真撮影や説明文の作成、買い手とのやり取り、梱包・発送(または引き渡し)の手配など、全て自分で行う必要があります。特に物置のような大型商品は運搬方法の調整が大きな課題となります。

売却までに時間がかかることや、個人間取引故のトラブルのリスクも考慮に入れる必要があります。

【メリット】

  • 自分で売却価格を決められる
  • リサイクルショップよりも高値で売れる可能性がある
  • スマートフォンなどから手軽に出品できる

【デメリット】

  • 出品から発送(引き渡し)までの手間がかかる
  • 買い手とのコミュニケーションが必要になる
  • 大型のため送料が高額になる、または配送が難しい
  • 解体や運搬方法の調整が必要になる場合がある
  • 売れるまでに時間がかかる、または売れない可能性がある
  • 個人間取引のためトラブルのリスクがある

物置は大きいので送料が高そうですが、購入者に負担してもらっても売れる物でしょうか?

送料が高額になるため、購入者負担だと売れにくい傾向があります。そのため、「直接引き取り限定」として出品し、近隣の方に譲る形で取引するケースが多いようです。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼する

物置の解体や搬出を自分で行うのが難しい場合や、手間をかけずに処分したい場合には、不用品回収業者への依頼が便利です。専門のスタッフが物置の解体から運び出し、処分まで一貫して行ってくます。多くの場合、物置の中に残っている不用品もまとめて回収してもらえる点も魅力です。

申し込みは電話やWebサイトから簡単に行え、見積もりを確認してから正式に依頼できる業者がほとんどです。ただし、利便性が高い分、他の処分方法に比べて費用は高くなる傾向があります。

【メリット】

  • 解体から搬出、処分まで全て任せられるため手間がかからない
  • 最短即日で対応してくれる業者もいる
  • 処分日時を指定できる場合が多い
  • 物置の中の不用品や他の粗大ゴミもまとめて回収依頼できることがある

【デメリット】

  • 他の処分方法と比較して費用が高額になる傾向がある
  • 業者により料金体系やサービス内容が異なる
  • 悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を慎重に選ぶ必要がある

不用品回収業者に見積もりを依頼する際、特に確認すべき点は何ですか?

見積もり金額に解体費、搬出費、処分費が全て含まれているか、追加料金が発生する可能性はあるか、キャンセル規定はどうなっているかなどを明確にしておくと、後のトラブルを防げます。

欲している人に譲る

まだ十分に使える状態の物置であれば、友人や知人、あるいは地域コミュニティの掲示板やSNS、地元の情報サイトを通じて、必要としている人を探して譲る選択肢もあります。この方法なら、処分費用をかけずに物置を手放すことができ、相手にも喜んでもらえる可能性があります。

ただし、譲渡先が都合よく見つかるとは限りません。また、譲渡が決まったとしても、物置の解体や運び出しをどちらが行うのか、運搬費用はどうするのかなど、事前にしっかりと話し合って取り決めておく必要があります。個人間のやり取りになるため、後々のトラブルを防ぐためにも、条件面は明確にしておくことが大切です。

【メリット】

  • 処分費用がかからない
  • まだ使える物を捨てずに役立ててもらえる
  • 譲渡相手に喜んでもらえる可能性がある

【デメリット】

  • 譲渡先を探す手間がかかる、見つからない可能性もある
  • 解体や運搬の手間、費用負担の調整が必要になる
  • 運搬手段の確保が難しい場合がある
  • 個人間のやり取りのため、認識のずれなどからトラブルになるリスクがある

譲る約束をした後に、連絡が取れなくなったりしないか少し心配です。

個人間のやり取りなので完全な防止策は難しいですが、引き渡し日時や運搬方法などの条件を早めに具体的に決め、小まめに連絡を取り合うことで、認識のずれや一方的なキャンセルを防ぎやすくなります。

物置の寿命・処分・買い替えのタイミング

物置の寿命・処分・買い替えのタイミング

物置にも寿命があり、いつかは処分や買い替えが必要になります。
以下のようなサインが見られたら、処分や買い替えを検討するタイミングかもしれません。

  • 扉の開閉が困難になった
  • 壁や屋根にサビ、腐食、穴が見られる
  • 雨漏りが発生している
  • 鍵が正常にかからない
  • 物置全体が歪んでいる、傾いている
  • 収納物の量に対して容量が不足している、または逆に不要になった
  • ライフスタイルの変化(引っ越し、家族構成の変化など)

これらの劣化や不具合は、収納物の破損や盗難のリスク、さらには強風時の倒壊など思わぬ事故につながる可能性もあります。安全に、そして快適に物置を使い続けるためにも、定期的に状態をチェックし、適切なタイミングで処分や買い替えを検討することが大切です。

まだ使えそうな気もするのですが、早めに処分や買い替えをするメリットはありますか?

はい、完全に壊れてしまう前に処分すれば、売却や譲渡といった選択肢が広がります。また、台風などの自然災害で倒壊するリスクを未然に防ぐ安全面でのメリットも大きいです。

物置を処分するときの注意点

物置を処分するときの注意点

物置の処分を安全かつスムーズに進めるためには、いくつか注意しておきたい点があります。ここでは、処分前に確認すべきことや、やってはいけないこと、処分方法を選ぶ際のポイントなどを解説します。

処分前に行うべきこと

まず重要なのは、物置の中を完全に空にすることです。収納物が残ったままでは、基本的にどの処分方法でも引き取ってもらえません。必要な物と不要な物を分別し、不要な物は物置本体とは別に処分計画を立てましょう。

次に、物置の解体が必要かどうかを確認します。粗大ゴミとして出す場合や、個人間で譲渡・売却する場合、多くは解体が必要になります。自分で解体するのか、業者に依頼するのかを決め、必要な道具やスペースを確保しましょう。

また、物置が地面に固定されているか(アンカーボルトなど)、基礎ブロックの上に設置されているかなど、設置状況の確認も大切です。基礎ブロックや固定金具の撤去が必要か、撤去をどうするかも考えておく必要があります。

最後に、選んだ処分方法のルールや手順、費用などを改めて確認しておきましょう。自治体の回収ルール、店舗の引き取り条件、業者のサービス内容、譲渡相手との約束事など、事前に詳細を把握しておくことでトラブルを防ぎ、スムーズな処分につながります。

物置の中に入っている不用品も、物置本体と一緒に回収してもらうことは可能ですか?

不用品回収業者に依頼する場合は、多くの場合、中の不用品もまとめて回収してもらえます。ただし、物置本体の処分費とは別に料金がかかることが一般的なので、見積もり時に確認してください。

やってはいけないこと

物置を処分する際に注意すべきは、不法投棄です。物置を山林や空き地などに勝手に捨てる行為は法律で禁止されており、発覚した場合は厳しい罰則が科せられます。処分費用を節約したいという安易な考えで行うのはやめましょう。

また、許可なく廃棄物を回収している無許可の業者に依頼することも避けるべきです。無料回収をうたっていても、後から高額な費用を請求されたり、回収した物置が不適切に処理されたりするトラブルが後を絶ちません。信頼できる業者かどうか、事前にしっかり確認することが重要です。

さらに、物置の中に物を入れたまま処分しようとすることも問題です。処分前には、中身を全て取り出し、空の状態にしてください。

自分で解体作業を行う場合は、けがをしないよう安全対策を十分に行い、作業音や粉塵などで近隣に迷惑がかからないよう配慮することも忘れてはなりません。

処分方法の検討ポイント

物置の処分方法は複数ありますが、どれが適切かは状況によって異なります。以下のポイントを考慮して、ご自身に合った方法を選びましょう。

  • 費用はどれくらいかけられるか
  • 解体や搬出の手間をかけられるか
  • 物置がまだ使用できる状態か
  • いつまでに処分を完了したいか

費用を最優先するなら、粗大ゴミとしての処分や売却・譲渡が候補になりますが、手間がかかる可能性があります。逆に、費用がかかっても手間を省きたい、すぐに処分したい場合は、不用品回収業者が適しているでしょう。

まだ十分に使える綺麗な物置であれば、処分ではなく売却や譲渡を検討する価値があります。物置の状態やご自身の予算、かけられる時間や労力などを総合的に判断し、後悔のない処分方法を選択することが大切です。

悪質業者に注意!不用品回収事業者選びのコツ

不用品回収業者の中には、残念ながら悪質な業者も存在します。トラブルを避けるためには、信頼できる業者を慎重に選ぶことが重要です。

業者選びの際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 必要な許可(一般廃棄物収集運搬業許可など)を得ているか
  • 会社の所在地や連絡先が明確か
  • 料金体系が分かりやすいか
  • 作業前に見積もりを提示するか
  • 口コミや評判は悪くないか

特に、自治体の許可を得ずに営業している業者は違法の可能性が高いです。事前に許可の有無を確認し、見積もりを取って料金や作業内容に納得した上で依頼するようにしましょう。

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも有効な手段です。安さだけにとらわれず、安心して任せられる業者を選びましょう。

Webサイトの情報だけでは、信頼できる業者か見分けるのが難しいです。

そうですね。見積もり時の電話対応やスタッフの態度が丁寧か、質問に対して明確に答えてくれるかなども重要な判断材料です。また、万が一の事故に備えて損害賠償保険に加入しているかも確認すると、より安心です。

不要になった物置は状況に合わせて正しく処分しよう

不要になった物置の処分には、粗大ゴミとしての回収、店舗での引き取り、売却、譲渡、不用品回収業者への依頼など、さまざまな方法があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、費用や手間、物置の状態によって適切な選択肢は異なります。

処分を実行する前には、物置の中を空にし、必要に応じて解体方法や設置状況を確認することが大切です。また、不用品回収業者を利用する際は、事前に見積もりを取るなどして信頼できるか慎重に見極めましょう。本記事で解説したポイントを参考に、スムーズに物置の処分を進めてください。

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