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はじめに
「月の依頼件数は増えているのに、手元にお金が残らない」
「安さで集客しても、疲れるばかりで全然割に合わない」
これは、『不用品回収の窓口』に寄せられる業者さんのリアルな声です。
引っ越し・大掃除・遺品整理など、年々需要が増えている不用品回収業界。
一方で、トラック積み放題や激安広告を武器にした“価格一辺倒”の競争が加速し、本当に誠実な業者ほど疲弊していくという矛盾も生まれています。
でも、そんななかでも「適正価格で信頼され、指名され続けている業者」がいるのも事実。
本記事では、約1,000社以上の現場に向き合ってきた知見をもとに、「価格で勝つ」から「信頼で選ばれる」にシフトするためのブランディング戦略を、業界特有の視点からわかりやすく解説していきます。
※不用品回収の集客なら、不用品回収の窓口にご相談ください

早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。
なぜ“安さで選ばれる業者”は消耗していくのか?
“安いから”で選ばれた依頼者の結末
価格でしか判断されていないと、次にもっと安い業者が出てきた瞬間に、簡単に切り替えられてしまいます。「9,800円積み放題」を売りにして集客した結果、現場で予想外の荷物量に対応できずクレーム。しかも単価は低いまま…という話は、もはや珍しくありません。
安さでしか選ばれない状態は、次のようなリスクを伴います。
- 現地対応で値段交渉される頻度が上がる。
- 人件費を削り、対応品質が落ちる。
- クレーム・悪評が増え、広告効率が悪化。
結果的に、依頼は来ているのに利益が出ないという“低回転の地獄”に陥ってしまいます。
ユーザーの“選び方”は確実に変わっている
一昔前は「一番安いところでいいや」で済んでいた不用品回収も、今は違います。
- 「女性の一人暮らしなので、信頼できる人にお願いしたい」
- 「以前トラブルにあったから、きちんと許可のある業者に依頼したい」
- 「LINEで相談できるところが安心」
こうした声が増えてきた背景には、口コミサイトやSNSの普及、違法業者によるトラブル報道などが大きく影響しています。
選ばれる理由は、単に「安い」ではなく、「ちゃんとしている」「感じがいい」「頼んで良かった」という“体験価値”にシフトしているのです。
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“選ばれる業者”とは、どんな業者なのか?
紹介・指名・再依頼が自然に起こっている
選ばれる業者に共通しているのは、リピート率や紹介率の高さです。
・前にお願いした人からの紹介で依頼が来る。
・LINEで「次の引っ越しもまたお願いしたい」とメッセージが届く。
・一度見積もりを断られても、半年後に再度連絡が来る。
これはすべて、“価格以外の信頼関係”が構築できている証拠です。
つまり、選ばれる業者とは「安くなくても、この人に頼みたい」と思われている存在なのです。
あなた自身の“強み”を自覚できているか?
他社との差を明確にするために、自社の武器を再確認しましょう。
例:
・「一般廃棄物収集運搬の許可を持っており、法令遵守の対応が可能」
・「片付けから搬出、清掃までワンストップで対応」
・「夜間や土日も柔軟に対応できます」
これらをWeb・LINE・口頭ですぐに伝えられる状態にしておくことで、「単なる業者」から「選ばれる存在」に変わっていきます。
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ブランディングのためにまず整えるべき3つの柱
① 現場対応の「温度」と「一貫性」
ユーザーが感じ取る信頼感の大半は、“第一印象とやりとりの温度感”です。
・LINEの返信が素っ気ない。
・電話対応が雑。
・現地での言葉遣いがぶっきらぼう。
いくら作業が丁寧でも、こうした“印象のギャップ”で機会損失が起きるのです。
むしろ逆に、対応が親切・スムーズであれば「少し高くても納得」という感情が生まれます。
② 情報の統一感(LINE・見積書・Web・チラシ)
- LINEはタメ口、チラシはかっちり敬語、HPには内容がほとんど載っていない
——こうしたバラバラな情報は、かえってユーザーを不安にさせます。
情報発信で最低限統一すべきポイント:
・トーン(柔らかさ/丁寧さ)
・フォント・色の印象(清潔感)
・強調するメッセージ(例:「安心・法令順守・柔軟対応」)
LINEの一言紹介やGoogleビジネスプロフィールまで含めて、印象を揃えるだけで、“プロらしさ”は一気に増します。
③ 口コミ・写真・ビフォーアフター
不用品回収の仕事は、数時間で終わるものが多く、「どれだけ丁寧だったか」が見えにくい仕事でもあります。だからこそ、以下が鍵になります。
・作業中や作業後のビフォーアフター画像
・立ち会ったお客様の感想(LINE・SMSでも可)
・Googleマップやレビューサイトの口コミ
実際、口コミが5件→35件に増えた業者では、指名依頼が2倍以上に増加した例もあります。
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一度きりで終わらせない“印象設計”
たった一言で、また依頼される可能性が変わる
回収作業が終わったあと、多くの業者は「ありがとうございました」で終わらせてしまいます。
でも、“あと一言”があれば未来が変わります。
・「また次の引っ越しや家具の処分など、何かあれば気軽にご連絡くださいね」
・「季節の変わり目に物が増えやすいので、半年後くらいにご案内お送りしましょうか?」
たったこれだけで、「この人、ちゃんとしてるな」「また頼んでみようかな」という印象が残るのです。
“次につながる仕掛け”を持っているか?
リピートを生み出している業者は、ただ黙って待っているわけではありません。
・名刺やLINEスタンプでの再接点づくり
・リピーター割や「早期予約割」などの案内
・季節に合わせた軽トラキャンペーンなどの周知
受け身で「来ないな…」と待つのではなく、自分から“また選ばれる種”をまいておくことで、売上は安定していきます。
集客はできているのに儲からない?その理由は…
どれだけ月に50件、100件と問い合わせがあっても、
・単価が安すぎる。
・リピートがない。
・クレーム対応に時間を取られる。
という状態では、利益はなかなか残りません。
しかし、“価格ではなく信頼で選ばれる”ようになれば、単価が自然と上がり、1件あたりの価値が高まります。
ある加盟業者では、平均単価が9,500円 → 13,200円にアップし、依頼件数はむしろ増加。
「価格ではなく、“この人に頼みたい”で選ばれるようになった」と語ってくれました。
信頼で回る業者経営のメリット
・広告費が抑えられる(紹介・指名で回る)
・キャンセル率が減る(信頼ベースの依頼)
・スタッフ定着率が上がる(業務の質・満足度向上)
つまり、“選ばれるブランド”になることは、長期的に見てもっとも安定した営業戦略であり、唯一の差別化手段とも言えます。
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まとめ|「何をしているか」より「誰がやっているか」で選ばれる時代へ
不用品回収業者の価値は、単なる“作業”ではなく、“人としての信頼”に宿ります。
・安さだけでなく、安心して頼めるか?
・言葉や対応に、誠実さを感じられるか?
・困ったときに、また相談したくなる存在か?
この3つが揃っていれば、価格を下げなくても、あなたは選ばれます。
まずは、
「自分はどんな業者として覚えられたいのか?」
「なぜ自分を選んでほしいのか?」
その言葉を明文化することから、はじめてみてください。
安くない。でも、頼まれる。
そんな“不用品回収のプロ”として、次の一歩を踏み出しましょう。
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早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。