早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。
このページの内容
布団の正しい処分方法6選
布団の処分方法にはどんなものがありますか?
布団の処分方法として捨てる以外にも、リサイクルショップに売って他の人に再利用してもらう方法があります。ただし破れや汚れがある場合の再利用はできないので、布団の状態を見て決めるのが良いでしょう
布団の処分方法は次の通りです。
- 可燃ゴミに出す
- 粗大ゴミとして処分する
- 不用品回収業者に依頼する
- リサイクルショップで売却する
- 下取りサービスを利用する
- 布団買い替え時の不用品回収サービスを利用する
それぞれの方法について、メリットやデメリットを詳しく見ていきましょう。
1.可燃ゴミに出す
自治体によっては布団を可燃ゴミとして処分できる場合があります。ゴミ袋や指定袋の費用だけで済むので、最も安価な方法です。
ただしサイズが◯cm以下や、縛ってから袋に入れて出す、2枚以上は粗大ゴミとして出すなど細かい指定があり、手間がかかる可能性も。布団は案外かさばりやすいので、思うように圧縮できない点も注意が必要です。
まずはお住まいの地域のゴミ出しルールを確認してみましょう。
2.粗大ゴミとして処分する
可燃ゴミとして出せない布団は、粗大ゴミとして廃棄費用を支払って処分します。一般の家庭ごみと同じく、自治体が管理するゴミ処理場や業者が処分するので、安心して利用できるのがメリット。
また料金が比較的安いのもポイントです。しかし各地域ごとに定められている「指定日」に沿って出す必要があり、今すぐ処分したい方には向いていません。
料金についても自治体ごとに異なり、布団の枚数で料金が発生する地域、重量で料金が決まる地域などがあります。インターネットで確認できるので、お住まいの自治体の情報を確認してみてください。
3.不用品回収業者に依頼する
今すぐ不要な布団を処分したい方におすすめなのが、不用品回収業者に依頼して処分する方法です。粗大ゴミは処分できる指定日が決まっていますが、不用品回収業者の場合は、依頼してから数日で処分できます。
また手軽に回収してもらえるので、汚れていて自家用車に載せられなかったり、運搬する手段がなかったりする方にもおすすめ。
不用品回収業者に依頼する場合、その業者が「一般廃棄物処理業」の許可を得ているか確認しましょう。この許可は、責任を持って法令遵守で廃棄物を処理しますという許可で、自治体から正式に認められた優良企業の証。
不用品回収業者の中には高額な処分費用を請求したり、回収した布団を不法投棄する業者もあるため注意が必要です。
4.リサイクルショップで売却する
ブランド物の布団や、高級羽毛布団はリサイクルショップで売却できる可能性があります。ただし汚れや臭いがついておらず、再利用可能な布団に限られます。
極度の使用感、破れ、汚れがある場合は再利用できません。処分したい布団の状態を見て、判断が難しければ一度持ち込んでみるのも良いでしょう。
5.下取りサービスを利用する
品質の良い布団をお持ちで、リサイクルショップに持ち込む手間を省きたい方は、郵送や回収サービスのある布団下取りの利用がおすすめ。
こちらもリサイクルショップ同様、元々の品質が良く、状態が非常に良い布団にのみ限られますが、手間や費用なしで処分できるメリットがあります。
6.布団買い替え時の不用品回収サービスを利用する
布団の買い替えにあたり、今まで使っていた布団が不要になる際は、販売店の不用品回収サービスを利用するのも良いでしょう。大手家具量販店では不要な家具の処分を代行していることが多く、料金を支払えば不要な布団を引き取ってもらえます。
ただし料金が他の家具と一律で設定されている場合は、割高になる可能性も。また回収サービスそのものを行っていなかったり、条件が細かく定められていたりするので、事前にチェックしおきましょう。
布団は再利用できないことが多いんですね
毎日使うものなのでやはり体臭や柔軟剤などのニオイが付きやすいのがポイントです。あまり使わずに置いていた布団はともかく、使い込んだ布団は衛生面からみても、捨てるのがおすすめです。
布団の処分費用はいくら?
布団の処分費用はどれくらいかかりますか?
布団の処分費用は方法によって異なります。可燃ごみとして出せれば無料ですし、粗大ごみや不用品回収業者に依頼するなら数百円~数千円の費用がかかります。布団を買い替えるなら回収サービスを利用するものよいでしょう。
布団はあまり重量がないので、粗大ごみとして処分する場合と、不用品回収業者を利用して処分する場合であまり値段が変わらないのがポイント。一方安く処分できそうな買い替え時の回収サービスは、割高になる可能性もあります。
参考として布団の処分費用は以下をご覧ください。
- 粗大ごみ:400円~1,000円
- 不用品回収業者:500円~2,000円
- 可燃ごみ:無料(袋代は除く)
- 買い替え時の不用品回収サービス:無料~3,000円
なるほど。布団は意外と安く処分できるんですね。
布団は家具や家電と比べて軽いのと、潰せばかなり圧縮できるので処分費用も安くなります。汚れた布団は菌の温床になるので、早めに処分しましょう。
布団は捨てる以外にも処分方法がある?
リサイクルショップや買取サービスの処分方法がありましたが、このほかにも捨てる以外の処分方法があるんですか?
少し厳しい条件がありますが、慈善団体に寄付するという処分方法もあります。未使用の布団や、あまり使っていない布団は、売却や寄付なども検討してみてください。
布団には捨てる以外にも、以下の2つの処分方法があります。
- 売却する
- 慈善団体に寄付する
1.売却する
布団を売却する処分方法は、先ほど説明した通りリサイクルショップと下取りサービスの2種類。どちらも、素材が良い高級布団であること、使用感があまりないことがポイントです。
例えば老舗高級寝具メーカー「西川」の羽毛布団だと、定価が高額なので状態がよい中古品にも需要があります。高級寝具を専門に取り扱っている買取業者に売却するのがよいでしょう。
持ち込み買取のほか、郵送や出張での買取も行っているので、使用回数が少ない高級布団は売却処分も検討してみてください。
2.慈善団体に寄付する
布団の寄付は、現在『NPO法人もったいないジャパン(MOTTAINAIJAPAN)』が受け付けています。布団は、未使用の新品羽毛布団のみを募集しており、主に海外への物資支援に充てられます。
売却処分と比べると、よりスピーディーに処分できるのがポイント。売却が面倒な方は、寄付で布団の再利用を促進させましょう。
未使用であること、羽毛布団であることが条件なので、その他の綿布団や化学繊維の布団は寄付できません。もし買ったまま放置されている羽毛布団があれば、寄付も検討してみてください。
未使用の布団は再利用するのが良さそうですね
売却と寄付、どちらの方法も羽毛布団を中心に再利用できます。羽毛は水鳥の羽を使うので、最近は削減や再利用が推進されています。生き物から採取された貴重な資源を無駄にしないためにも、使っていない羽毛布団は捨てずに再利用しましょう。
布団の寿命目安や捨て時のサイン
布団はどれくらいを目安に捨てるのが良いですか?また処分のサインがあれば知りたいです
布団は経年劣化による機能の低下が捨て時のサイン。掛け布団なら寒さ、敷布団なら薄さ・床からの冷気を感じたら、それぞれ機能が低下している証拠です。
去年に比べて布団の保温性が下がった、敷布団が薄くて体が痛いなど、違和感が捨て時のサインです。布団は就寝時の汗や、収納時の湿気を吸い込むので、中綿が潰れていきます。
中綿が潰れると保温性やクッション性が低下するので、適度な買い替えが必要になるのです。
また布団はカバーを付けて使うので、あまり汚れが付きません。そのため購入からどれくらい経ったかを確認し、寿命に応じて買い換えるようにしましょう、
布団の寿命目安は以下の通りです。
- 掛け布団:5年~10年
- 羽毛布団:15年~20年
- 敷布団:5年~10年
体重がよりかかる敷布団の方が寿命が短いのがポイント。また布団の中綿によっても寿命が異なります。
中綿には植物や動物から作られる「綿」「羽毛」「羊毛」と、化学物質から作られる「合繊(化学繊維)」の4種類があります。素材については布団の隅に付いているタグをもとにチェックしましょう。
なるほど。布団にも寿命があるんですね。
汚れていないからといって使い続けると、布団本来の機能が損なわれてしまいます。寒さは睡眠の質低下に、カビやダニは病気の原因に繋がる場合もあるのです。布団は寿命を目安に買い替えて、快適な睡眠を実現させましょう。
布団を処分するときの注意点
布団を処分するときの注意点はありますか?
注意したいのは違法業者や不適切な処分方法で、環境に負担を与えないようにすることです。不用品回収業者を利用する場合、違法業者を利用すると、間接的に不法投棄につながる可能性があります。また可燃ごみとして出す場合も、規定通りにまとめられているかしっかりチェックしましょう。
不法投棄を自ら進んでしている方はいないと思いますが、もしかしたら不法投棄のきっかけを作っているかもしれません。これは違法な不用品回収業者を利用した際に発生する問題。
正式な業者は「一般廃棄物処理業」の許可を取得しているので、最後の処分まで責任をもって行います。しかし違法な業者の場合は経費を削減するために、適切な処理を行わずに不法投棄する可能性があるのです。
また自治体によっては、布団を可燃ごみとして処分できます。このときも、サイズや重量、袋への入れ方などが、ごみの出し方ルールに則っているかを確認しましょう。
使ったものは処分までしっかり責任を持つのが大切なんですね。
最近はゴミ出しのルールが厳格化されていますが、このルールは環境を守るために定められています。布団はゴミとして捨てる以外にも、未使用~使用感が少ないものは再利用できる可能性もあります。きれいな布団を処分する際は、再利用も検討するのが大切です。
一番おすすめな布団の処分方法は?
ここまで布団の処分方法を何種類か見てきましたが、一番おすすめの方法はありますか?
布団の処分方法としておすすめなのが、不用品回収業者に回収してもらう方法です。不用品回収業者は処分できる指定日がないので、捨てたいと思った時にすぐ捨てられる素早さがポイント。また処理場まで運搬する必要もないので、より手軽に処分できる方法です。
再利用せずに布団を捨てると決めたときは、不用品回収業者に依頼するのがよいでしょう。特に、捨てる原因が布団の汚れの場合は、ニオイや菌が発生する前に処分すべきです。
また家族分の布団を一気に買い換えたい際は、捨てたいタイミングでまとめて処分できる点も不用品回収業者のメリットです。
家に汚れた布団がある時は不用品回収業者が便利ですね!
不用品回収業者はとにかく処分の手間が少ないのがメリットです。億劫な布団の処分も不用品回収業者に任せれば、手軽に完了します。
布団を処分するなら不用品回収業者に依頼するのがおすすめ!優良な業者を選んで正しく処分しよう
汚れたり、使い古したりした布団は再利用できないので、ごみとして処分する必要があります。可燃ごみとしても出せますが、サイズや枚数が決められており、手間がかかるのであまりおすすめできません。
そのため布団を処分する際は、粗大ごみに出すか不用品回収業者に回収してもらいましょう。もし捨てる布団が酷く汚れていたり、置いておくスペースがない場合は、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者は「一般廃棄物処理業」の許可をとっている業者を選べば、お得かつ正しく処分できます。
不用品回収の窓口では、正式な許可を持つ優良企業の比較検討が可能。最大5社までまとめて見積もりができるので、布団の処分を不用品回収業者に依頼したいときは、不用品回収の窓口を利用してみてください。
早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。