自宅で使っているプリンターが古くなってきたので、そろそろ買い替えを検討しています。プリンターは不燃ゴミに出して問題ないでしょうか?
家庭用のプリンターは自治体によっては不燃ゴミ、または可燃ゴミとして出せる場合があります。プリンター処分にはさまざまな方法があるので、じっくり比較して最適な処分方法を決めましょう。
プリンターは故障や新しい機種の発売などをきっかけに、買い替えを検討する方が多いでしょう。プリンターがまだそれほど年数が経っていない場合、捨てるのではなく売って処分することも可能です。
この記事では不用品回収のプロが、どのような場合にどのような方法でプリンター処分をするのがよいのかを、わかりやすく解説します。
早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。
このページの内容
プリンターを処分する5つの一般的な方法
プリンターを買い替えるのですが、今使っているプリンターはどのように処分すればよいのでしょうか?
プリンター処分には、いくつかの方法があります。なお、プリンターの状態によっては適さない方法もあるので、要注意です。プリンターの状態を考慮して、最適な処分方法を選びましょう。
新しいプリンターを購入すると、それまで使用していたプリンターは不要になります。不要になったプリンターは処分しなければなりません。
プリンターを処分する一般的な方法は以下の5つです。それぞれの処分方法の特徴や、ほかの方法との違いを知ったうえで、最適な処分方法を選んでください。
- 自治体で処分してもらう
- リサイクルショップに売却する
- 家電量販店やメーカーで下取りしてもらう
- オークションサイトやフリマサイトへ出品する
- 不用品回収業者に依頼する
自治体で処分してもらう
自治体で処分してもらう場合には、一般的には粗大ごみとして処分を依頼します。自治体に予約をして指定の日時に指定場所に出す場合や、自分で処分場に持ち込むなど、自治体ごとに異なるので確認して処分しましょう。
また、自治体によっては指定のゴミ袋に入る大きさのプリンターであれば、粗大ゴミではなく一般ゴミとして不燃ゴミまたは可燃ゴミに出せることもあります。分解して不燃または可燃ゴミに出せる場合もあるので、事前に自治体に確認してください。
リサイクルショップで売却する
購入後あまり年数が経っていないプリンターで、問題なく使用できる状態であれば、リサイクルショップに買い取ってもらうこともできます。どのリサイクルショップでも買取ができるわけではなく、電化製品の取り扱いがあるリサイクルショップでなければなりません。
ただし、ショップに持ち込んで査定をしてもらわなければ買取が可能かどうかがわからないので、面倒に感じてしまうかもしれません。
家電量販店やメーカーに下取りしてもらう
家電量販店やメーカーのオンラインショップでプリンターを購入すると、現在使用しているプリンターの下取りサービスを利用できる場合があります。下取りには購入するプリンターの価格など、さまざまな条件があります。下取りを希望している場合には、購入する前に下取りサービスについて確認してください。
オークションサイトやフリマサイトへ出品する
オークションサイトやフリマサイトに出品する処分方法もありますが、買い手が見つからなければ売却できません。リサイクルショップの場合はショップが買い取れるかどうかを判断しますが、オークションやフリマサイトの場合は直接買い手に売却します。買い手との間でプリンターの状態に対する認識が異なる場合には、トラブルが起こることもあるので注意が必要です。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼して処分してもらう場合、こちらから持ち込むのではなく、業者が自宅まで回収しに来てくれます。梱包する必要もなく、そのままの状態で引き渡せるため、非常に手軽です。連絡したその日のうちに回収に来てくれることもあり、急いで処分したい時などにおすすめの方法といえます。
こんなに処分する方法があるなんて知らなかったです。電化製品なので処分には費用が必要だと思ったのですが、売却することもできるんですね。
はい。ただし、売却の際はプリンターが問題なく使用できる状態であることが重要です。比較的新しく、十分使用できる状態のプリンターを買い替える場合は問題ないと思いますが、あまりに古い機種だと売却は難しいかもしれません。
プリンターを処分する前に注意すべき2つのこと
プリンターの処分では、何か注意しなければならないことはありますか?
はい、いくつか注意点はあります。もっとも重要なことは、データの削除です。個人情報など大切な情報がプリンターにデータとして残っている場合があるので、しっかりと確認しなければ危険です。
プリンターを処分する前に、注意すべきことは大きく分けて2つあります。
- データの削除
- インクの処分
処分の前に上記を行い、確実にできているか確認してから処分しなければなりません。どのようにすればよいのか、詳しく見てみましょう。
データを削除する
ハードディスクやメモリーが搭載されているプリンターは、読み取ったデータがプリンターの内部に記録されています。処分する前には必ずデータを削除しましょう。
また、プリンターの内部だけでなく、USBメモリーやSDカードを刺したままになっているケースも見られます。処分をする前にはしっかりと確認することが大切です。
インクカートリッジ・トナーカートリッジを処分する
インクカートリッジやトナーカートリッジはリサイクルが可能なので、自治体で指定された方法で処分してください。自治体によって家電量販店やそのほかの施設に回収箱が用意されている場合があるので、その場合は回収箱に入れましょう。可燃ゴミ、または不燃ゴミに出して処分する自治体もあります。
なるほど、プリンターに個人情報が入っているという認識がなかったので驚きました。人に知られたくない情報が入ったまま処分してしまうと、外部に情報が出てしまう可能性もあるので危険ですね。
その通りです。パソコンを処分する場合には皆さん個人情報の削除には敏感なのですが、プリンターにデータが残るケースがあることは意外と知られていないのかもしれません。
プリンター処分を不用品回収業者に依頼すべき場合とは?
不用品回収業者に処分を依頼すると費用がかかりますが、不用品回収業者に依頼するメリットを教えてください。
まず第一に、不用品回収業者なら、プリンターが古い、壊れているなどの場合も、人気のない機種であっても関係なく引き取ってもらえます。また、そのほかにもさまざまなメリットがあります。
不用品回収業に依頼するのがおすすめのケースについて、詳しくご紹介しましょう。
プリンターのほかにも処分したいものがある
引越しなどで家具や布団、電化製品などプリンターのほかにも処分しなければならないものがある場合には、まとめて処分できる不用品回収業者への依頼がおすすめです。
ブランド品やジュエリーなどを処分する場合には、買取を行っている不用品回収業者を探すとよいでしょう。買取ならリサイクルショップでもよいのではないかと思われそうですが、リサイクルショップでは持ち込んでみなければプリンターの買取が可能かどうかがわかりません。そしてブランド品などの査定も、専門の鑑定士がいる不用品買取業者なら価値に見合った高額買取が実現する可能性もあります。
時間を気にしないで処分を依頼したい
多くの不用品回収業者は年中無休で24時間営業しています。いつでも問い合わせや依頼をできるだけでなく、回収もすぐに対応してくれる業者が多いです。
忙しくてなかなか時間がとれない方やすぐに処分してしまいたい方などは、時間を気にせずに処分できる不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
自宅に回収に来てもらいたい
小さめのプリンターでも、持ち運びは大変です。車がなければリサイクルショップに持ち込むことも簡単ではありません。ゴミとして処分する場合でも、ゴミ収集場所まで運ぶのは手間になるでしょう。不用品回収業者に依頼すれば、自宅まで回収に来てもらえるため、手軽に処分することができます。
すぐに処分したい
プリンター処分は、自治体によっては一般の不燃ゴミや可燃ゴミに出すことができます。ところが不燃ゴミの場合、月に1~2回しか収集を行っていない地域もあります。これではなかなか処分ができません。
しかし、不用品回収業者だと、即日の対応が可能な場合も多いです。すぐに処分したい、できるだけ早く処分したいという方は、不用品回収業者に依頼しましょう。
不用品回収業者ならではの、柔軟な対応が魅力ですね。自宅に来て回収してもらえるなら、大きいプリンターでも安心して依頼できます。
梱包する必要もなく、業者が家の中に入ることに抵抗がなければ、玄関に出しておかなくても問題ありません。プリンターを設置している場所に置いたままにしておけばよいので、忙しくて片付ける時間がないという場合でも安心です。
プリンター処分を依頼する不用品回収業者の選び方
安心して依頼できる不用品回収業者は、どのように選べばよいのでしょうか?
多くの不用品回収業者は安心して依頼できるのですが、残念ながら悪徳業者も存在しています。悪徳業者に騙されないないように、注意が必要です。安心して依頼できる不用品回収業者の選び方をご紹介しましょう。
不用品回収を行う業者は、一般廃棄物収集運搬業許可証が必要です。しかし、不用品回収業者のなかには、許可を受けていないのに不用品の回収を行い、不法投棄をしている業者もあります。
不用品回収業者とはどのようなサービスを行っているのか、また、悪徳業者にはどのような特徴があるのかなどを紹介します。
不用品回収業者とはどのようなサービスを行う業者なのか
不用品回収業者は、一般家庭だけでなく会社や工場などの事業所など、あらゆる場所で依頼された不用品を回収します。引越しや移転などの際に出る、大型の家具や電化製品などの大量の不用品の回収を依頼することができます。
また、古物商許可証を持つ不用品回収業者は、買取も可能です。回収の料金から買取の料金を差し引いてもらえるので、お得に不用品の処分ができます。
安心して依頼できる不用品回収業者の特徴
下記の4つの特徴を満たした不用品回収業者は、安心して依頼することができる業者と考えられます。
- 一般廃棄物収集運搬許可証を持っている
- 無料で見積りを依頼できる
- 見積りの金額が明確で、きちんと説明してもらえる
- 買取サービスも行っている業者
見積りのわかりやすさは、とても重要なポイントといえます。なぜなら、見積書に記載された金額がすべてではない場合があるためです。見積りが曖昧だと、あとで追加料金を請求されるケースがあります。
2~3社に見積もりを依頼し、比較してみてください。ただし、回収を依頼するのがプリンターだけの場合には、見積りではなく電話やメールでの料金提示になることが考えられます。この場合には、提示された料金にすべてが含まれているか、追加料金が発生しないかを確認しておきましょう。
問い合わせや見積りの際のスタッフの対応も、信頼できる業者かどうかを見分けるポイントとなります。横柄な態度の業者はおすすめできません。誠実で親切な対応の業者を選んでください。
悪徳業者の特徴もチェックしておきましょう
悪徳業者を見分けるのは難しいと思われるかもしれません。しかし、実は悪徳業者にはいくつかの共通点があります。
以下のポイントに当てはまる不用品回収業者には注意してください。
- 無料回収などの広告
- ホームページに会社情報が記載されていない
- ホームページがない
大量の不用品を無料で回収するなどの広告は、まず疑いましょう。回収したあとで高額な請求をされることがあります。
不用品回収業者を選ぶ際は広告を見るのではなく、ホームページでサービス内容や料金などを確認するのがおすすめです。そのため、ホームページがない業者には注意しましょう。
また、ホームページでは住所や電話番号、代表者の氏名などの会社情報が記載されているかどうかを必ずチェックしてください。
なるほど。悪徳業者なんて簡単に見抜けるわけがないと思っていましたが、ホームページやチラシに見分けるポイントがあるのは驚きです。
今ではいろいろなサービスを選ぶ際にホームページを見るのは一般的です。しかし、悪徳業者のホームページはサービス内容しか記載されていない、簡単なものであることがほとんどです。ホームページ自体がないケースもります。いくつかの業者を見比べれば、悪徳業者かどうかをすぐに見分けることができるでしょう。不用品回収業者を選ぶ時は、最初に見つけた業者に即決するのではなく、いくつかの業者を比べてよく検討することが大切です。
プリンターの処分は信頼できる不用品回収業者に依頼しましょう
プリンターの処分は無料で行うことも可能なので、不用品回収業者に依頼することはお得感は感じられないかもしれません。しかし、自宅まで回収に来てもらえ、最短だと依頼したその日のうちに回収してもらえます。
なお、不用品回収業者を選ぶ際は、複数の業者を比較することが大切です。ぜひ、信頼できる業者に処分を依頼してください。
早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。