家具を処分したいのですが、どのような方法がありますか?
家具はゴミ置き場にそのまま置いても回収してもらえません。また、山林や河川などへの不法投棄は違反なので絶対にやめましょう。家具を処分する方法は自治体の回収やリサイクルショップの利用、回収業者への引取依頼などいくつかの方法があります。ルールを守って正しく処分しましょう
不要な家具を処分すれば室内がスッキリと片付き、スペースに余裕が生まれます。しかし、大きな家具を処分するのは手間がかかるため、ついそのままになっているという方もいるかもしれません。
家具を処分する方法は数多くあります。かかる時間や費用、手間などを考えながら最適な処分方法を検討しましょう。
今回は、家具を処分する方法や処分時のポイントについて詳しく解説します。
早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。
このページの内容
家具を正しく処分する8つの方法とは
家具を処分する方法は大きく分けて以下の8つです。
- 自治体に粗大ゴミ回収を依頼する
- リサイクルショップに引き取ってもらう
- ネットオークションやフリマアプリを活用する
- 買い替えのときにお店で引き取ってもらう
- 引越し業者に処分してもらう
- 解体して処分する
- 必要としている人に譲る
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
たくさんの方法がありますが、手軽に家具を処分するにはどの方法を選べばいいですか?
手早く家具を処分したいのなら不用品回収業者への依頼がおすすめです。家具の買い替えや引っ越しのタイミングで処分する場合には古い家具の引き取りが可能か確認してみるとよいでしょう。ほかに、リサイクルショップで買い取ってもらうという方法もあります
まずは、家具を処分する方法ごとに、その特徴を見ていきましょう。
1. 自治体に粗大ゴミ回収を依頼する
不要になった家具は自治体の粗大ゴミ回収に出すことで処分できます。
粗大ゴミの回収ルールは自治体によって異なります。
多くの自治体では、前もって電話やウェブサイトから粗大ゴミの回収を申し込む必要があります。その後、処分代金の分のシールを購入して粗大ごみに貼り付け、ゴミ回収当日に屋外に出しておけば回収してもらえます。
また、自治体の収集所やゴミ処分場に粗大ゴミを直接持ち込むという方法もあります。この方法であれば回収依頼をするよりも安く処分できます。
粗大ゴミを積み込めるトラックやワゴン車があるのなら、持ち込みの手配をするのもよいでしょう。
ただし、処分したい家具が大きい場合、一人で運ぶのは難しいものです。運び出しを手伝ってくれる人がいない方は、ほかの処分方法を検討したほうがいいかもしれません。
2. リサイクルショップに引き取ってもらう
まだまだ使える家具をゴミとして処分してしまうのは少しもったいないかもしれません。きれいな状態の家具は、リサイクルショップに持ち込んで買い取りの査定をしてもらいましょう。
有名ブランドの高級家具や需要の高い人気家具であれば、思わぬ高値で買い取ってもらえるかもしれません。ただし古い家具や汚れている家具は買い取りの対象にならないこともあります。
せっかくリサイクルショップに家具を持ち込んでも、値段がつかなければ無駄足になってしまいます。家具を持ち込む前に問い合わせをしたり見積りを取ったりしておけば安心です。
また、出張買い取りサービスを利用して家具の査定をしてもらい、そのまま引き取ってもらうという方法もあります。
3. ネットオークションやフリマアプリを活用する
不要になった家具をネットオークションやフリマアプリに出品し、引き取ってくれる人を探すという方法もあります。
オークションやフリマアプリでは売り出し価格を自由に設定できるため、うまく売れればまとまった収入が得られます。
とはいえ、オークションやフリマアプリに出品しても必ず売れるとは限りません。運良く売れた場合でも、購入者とのやりとりや品物の梱包、配送などにはかなりの手間がかかります。特に、大型家具の配送は送料が高くなりがちなので注意したいものです。
オークションやフリマアプリを活用するときには、こういったデメリットについても把握しておきましょう。
4. 買い替えのときにお店で引き取ってもらう
家具を買い換えるときに、不要になった家具の引き取りや下取りをしてもらうのもよいでしょう。新しい家具の搬入と入れ違いで古い家具を回収してもらえば、処分の手間がかかりません。
このサービスを利用するためには、新しい家具の購入が必須となります。
とはいえ、古い家具の引き取りや下取りのサービスを提供していない家具店もあるものです。また、一定価格以上の家具を購入した場合にのみ引き取りや下取りをしてもらえるケースもあります。
家具を買い換える前には、古い家具引き取りや下取りをしてもらえるか確認しておくのがおすすめです。
5. 引越し業者に処分してもらう
引っ越しは断捨離のチャンスです。新居で使わない家具は引っ越しのタイミングで処分し、身軽な状態で新生活をスタートさせましょう。
引っ越し時に不要になった家具は、引っ越し業者が引き取ってくれることがあります。この方法であれば重い家具を自分で外に持ち出さなくても、引っ越し業者が直接運んでくれるので安心です。
ただし、不用品の引き取り処分サービスを提供していない引っ越し業者もあるので、事前に確認しておきましょう。
6. 解体して処分する
家具をバラバラに解体し、燃えるゴミなどに出して処分する方法もあります。
組み立て式の家具であればネジや部品を外せば比較的簡単に解体できます。のこぎりやチェーンソーなどがあれば、大型家具の解体も不可能ではありません。
ただし、こういった作業に慣れていない方は怪我をしたり床などを傷つけてしまったりするおそれがあるので、無理は禁物です。家具の解体が難しい場合には、他の方法で処分をおこないましょう。
7. 必要としている人に譲る
家具を処分する前に、友人や知人に声をかけてみるのもいいかもしれません。また、家具を必要とする人をSNSで募るという方法もあります。
近しい人が家具を引き取ってくれれば、処分の手配をする手間が省けます。周囲の人に声をかけ、家具を必要としている人を探してみましょう。
8. 不用品回収業者に引き取ってもらう
家具をスピーディーに処分したいのなら、不用品回収業者に引き取ってもらいましょう。
不用品回収業者に依頼をすれば、早ければその日のうちに、遅くとも数日後には引き取りに来てもらえます。自宅に不用品がたくさんある場合には、この機会にまとめて引き取ってもらうのもよいでしょう。
古い家具や壊れている家具はリサイクルやリユースに回しにくいものです。しかし、こういった家具も不用品回収業者に依頼すれば問題なく引き取ってもらえます。
不用品回収には費用がかかることがほとんどですが、運び出しなどをすべて任せられるという点を考えれば費用対効果は高いといえます。費用面が不安な方は、前もって見積りを取っておけば安心です。
なるほど!こんなにもたくさんの方法があるとは驚きました
処分の方法によって、かかる時間や費用は異なるものです。いくつもの方法の中から、個々に応じたやり方を選んでみましょう
家具の処分にかかる費用の相場とは?
家具を処分するときにかかる費用について教えてください
家具の処分費用はケースバイケースですが、数千円程度の処分料がかかるのが一般的です。きれいな状態の家具は売ればお金に替えられることもありますが、ネットオークションやフリマアプリを使う場合には配送料や手数料がかかり、思ったほど得をしない可能性も考えられます
ここからは、家具の処分方法ごとに、かかる費用をチェックしていきましょう。
1. 自治体に回収を依頼するときの費用
自治体に家具の回収処分をしてもらうときには、家具に回収券やシールを貼りつけます。
このシールの価格は家具の種類によって異なりますが、小さな椅子やテーブルなどなら400~500円、大きなベッドなどは1,000~2,000円程度に設定されることが多いようです。
また、直接ごみ処理施設に持ち込む場合には、施設の窓口で支払いをするのが一般的です。持ち込みをした方が多少費用は安くなりますが、それでも家具1つにつき数百円から1,000円程度の処分料が必要となります。
2. 不用品回収業者に依頼するときの費用
不用品回収を業者依頼する場合にも、処分費用がかかります。
回収業者に依頼するときには基本料金と処分料金に加えて、回収のための車両料金を請求されることもあります。
基本料金と処分料金の合計は数千円程度になるのが一般的ですが、一度にまとめての不用品処分を依頼したときには1万円以上の費用がかかることもあります。
3. オークションやフリマアプリで売却するときの費用
家具を処分するにあたって費用をかけたくない人は、オークションサイトやフリマアプリを使っての処分を検討するのもよいでしょう。
ただし、オークションやフリマでは状態の悪い家具は売れにくいため注意したいものです。無事に売れた場合でも、サイト利用の手数料や配送料の支払いが必要となるため、大きな利益は出ないかもしれません。
大きな家具の配送料は5,000円以上という額になることもあります。オークションやフリマアプリを使って家具を手放すときには、送料についても考えておきたいものです。
4. 個人間で家具を譲渡するときの費用
配送料が必要になるのは、個人間で家具を譲渡する場合も同じです。近隣の人であれば配送を利用せずに直接運ぶこともできるかもしれませんが、遠方の人に家具を譲るときにはどちらが送料を払うかを前もって決めておきましょう。
家具を送るときの送料は意外と高いんですね
それほど高い値段がつかない家具を売却すると、送料や手数料でかえってマイナスになってしまうこともあります。また、ネットオークションやフリマアプリの利用には手間もかかるため、コストパフォーマンスはそれほど良いとはいえないでしょう
家具の処分を業者依頼する際のポイント
家具を処分するときに気をつけるべきポイントはありますか?
自治体の回収などで家具を処分する場合には、回収日まで1ヵ月以上待たされることがあるので気をつけましょう。不要な家具があるときには早めに処分を検討することが大切です
不要な家具をいつまでも放置していてもいいことはありません。
家具は経年劣化でどんどん古くなり、ダメージも増えていきます。家具がボロボロになってからでは、ネットオークションやフリマアプリに出してもほとんど値段がつかなくなってしまうため、早めに処分を決断しましょう。
自治体の回収を選んだ場合にも、連絡してから回収日までは1ヵ月以上という長い期間を要することがあります。引っ越しや新しい家具の購入に合わせて不要な家具を処分しようとしたにもかかわらず、予定していた期日までに古い家具の処分ができず困らされる方もいるものです。
不要な家具がずっと室内のスペースを圧迫し続けるのも大きな問題です。早めに家具を処分して室内にスペースを確保すれば開放感が生まれますし、新しい家具を購入したときにも自由に配置でき快適です。
家具の処分をためらって保留していてもあまりメリットはないのですね
不要なものは早めに処分したほうがお得になることがほとんどです。古い家具は部屋のスペースを圧迫するばかりでいいことがありません。急いで家具を処分したいときには、すぐに対応してくれる専門の回収業者を選ぶとよいでしょう
不要な家具をスピーディーに処分したいのなら不用品回収業者に依頼しましょう
使わない家具は自治体の粗大ゴミ回収に出したり、リサイクルショップに持ち込んだり、ネットオークションやフリマアプリで売却したりといった方法で処分できます。また、不用品回収業者に依頼して処分してもらうのも良い方法です。
不用品回収業者は依頼すればスピーディーに駆けつけ、不要な家具をまとめて引き取ってくれます。時間をかけずに室内をスッキリ片付けたいのなら、不用品回収業者に相談してみましょう。
早稲田大学国際教養学部卒。その後、不用品回収や遺品整理に特化したメディア「不用品回収の窓口」の立ち上げに参画。400社を超える不用品回収業者の業務改善や集客改善に注力。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品や遺品整理に関する多様な記事の執筆・監修も担当。